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広島県福山市にあるデザイン会社、 東和創研の氷見さんのブログ。 時々更新、しばらくお休み、 その時の気分、気ままに続けていきます。

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ステンレス部品の樹脂化の試作。
ここ2~3日は、こんな時間になってもムンムンと暑いですね~。
節電ブームにのっかってるワケでもないんですが、今年はイケるとこまでエアコン無しの生活を送ろうと決めているので、最近デスク仕事の際はラ(裸)で仕事しています。
あ、ラとはいっても、パンツは履いてますんで、あしからず(・∀・)

今日は、こんなものをご紹介しておこうと思います。

20120703-1.jpg

細部が見えないようにボケている奥のモノは、現在お客様が使用されているステンレス製のある機械の部品で、弾丸の薬莢ではありません 笑

現在の部品がステンレス製なので部品単価が高いとゆーワケで、現在それをコストダウンする目的で樹脂化を検討しています。要求されている物性は省略しますが、当然どんな材質のプラスチックを使用してもオッケー、というものでもなく、机上の計算だけで生産しても悪い結果(使えない)になっちゃった、なんてことは許されるものでもないので、求められている物性に近い材質を実際に使って判断していただこう、ということで射出成形で5種類の材質を試作しました。

左から順に、
・ポリプロピレン(PP)
・ポリアセタール(POM、俗称ジュラコン)
・オレフィン系エラストマー(TPO、硬度90度)
・オレフィン系エラストマー(TPO、硬度70度)
・高密度ポリエチレン(PE)
という材質です。聞いたことあるってものも、たぶんありますよね。

この物体に少々加工を施してから実際の機械に取り付けて使っていただくワケですが、こういう試作の場合に一番簡単なのは、ブロック状のプラスチック素材を切削加工して試作するやり方です。が、その方法だと量産の際にも切削加工で生産しなければ、試作と同じ結果は出ませんよね。今回の部品は、試作・テストでOKが出れば、量産は金型を製作して射出成形で生産するので、試作の際も射出成形で造った方がいいんです。

切削加工用の素材と射出成形した素材では、同じ材質のものでも工法が違い、樹脂の流れや圧力などの細かい条件が全く異なるので、物性としては別物になってしまいます。なので、出来るだけ試作と量産は近い方法で造った方がいいってことになります。

あ、これは強度や耐摩耗性、耐薬品性や耐衝撃性などなど、機能的な物性が求められる部品の場合であって、見た目だけを優先するような部品の場合には当てはまりませんので、あしからず。

昨日試作品をお納めさせていただいたので、数日後には結果の判定が。それまでの期間って、いつもドキドキですわ( ^ω^)

こういう内容の試作もたまーにご依頼がありますので、お気軽にご相談くださいね♪♪

ちょっとだけ、マニアックな記事でした。




今日も、最後まで読んでくれてありがとう(^。^;)

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(2012.07.03.am01:33 ひみ)

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